サッカー男子、西原が1回戦敗退、全国高校総体 帝京大可児に0-2 ミスから相手に流れ


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 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第7日は29日、サッカー男子1回戦とソフトテニス女子団体決勝まで、空手道男子団体組手決勝まで、レスリング男子個人対抗3回戦まで、ソフトボール女子1回戦、ボートの敗者復活戦が行われた。サッカー男子西原は帝京大可児(岐阜)に0―2で敗れた。ソフトテニスの女子名護は1回戦で富士見(静岡)に2―1で勝利したが、2回戦は白鴎大足利(栃木)に0―3で敗れた。空手男子団体組手の前原は初戦の2回戦で開新(熊本)と2―2で並んだが内容差で敗れた。ソフトボール女子のコザは帝京安積(福島)に5―9で敗れた。レスリング個人65キロ級の野原海斗(北部農林1年)は1回戦を突破したが2回戦は秋田代表に敗れた。ボートの県勢は敗者復活はならなかった。バスケットボール準決勝は平良宗龍(2年)のいる開志国際(新潟)が76―88で日本航空(山梨)に敗れ、崎濱秀斗(3年)、崎濱秀寿(1年)のいる福岡第一は75―93で東山(京都)に負けて決勝進出を逃した。


1回戦 西原―帝京大可児(岐阜) 後半、シュートを放つ西原の比嘉琥生=29日、旭川市のカムイの杜公園多目的運動広場(大城三太撮影)

 西原は岐阜代表の帝京大可児に0―2で屈した。ピッチの芝が長く、ところどころ長さも異なっていたこともあり、ボールの転がりが遅くなる状況だった。序盤でDF久高宗馬主将のGKへのバックパスが中途半端になったところを狙われ、早々に失点。久高は「試合前に芝の確認もしたが、スピードが緩くなってしまった。自分のミスから流れを崩してしまった」と落胆した。2点目はドリブルで崩されて失点。守る時間も長く、我慢が続いた。

 西原らしく、走るサッカーでかき回したのは後半だった。左サイドから岡野俊、安里悠之介ら、右サイドから伊是名春葵(はるき)、安里琉偉らが裏に抜け出す動きで何度もクロスを放り込んだ。しかし、中央を守備陣にがっしりと固められ、1点が遠かった。

 選手権を含め、2度目の全国出場となるエースの比嘉琥生(こうせい)は試合終了後に倒れ込み、しばらく立てなかった。「県代表として来たのに悔しい。周りの選手への声掛けや、積極性がもっと必要だった」とうなだれた。マークが厳しく、得意のシュートも阻まれる場面が多かった。

 久高は選手権に向け「この悔しさをばねに全国で必ず1勝したい」と思いを込め、再び県制覇を目指す。

(大城三太)