ボクシング、名護商工の比嘉と川端が2回戦へ 比嘉、3回に猛攻しダウン奪う 川端は2回KO白星つかむ 全国高校総体


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バンタム級1回戦 2ラウンド、強烈な右ストレートを打ち込む名護商工の比嘉理喜(右)=30日、札幌市の北ガスアリーナ札幌46(ジャン松元撮影)

 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第8日は30日、北ガスアリーナ札幌46(札幌市中央体育館)でボクシング各階級1回戦が行われた。バンタム級の比嘉理喜(名護商工3年)はRSC3回1分22秒、ライトウエルター級の川端響也(名護商工3年)はKO2回1分47秒で勝利し、2回戦へ進んだ。ライト級の泉川寛愛(中部商3年)、ウエルター級の池田米偉(沖縄水産3年)は判定で敗れた。ピン級の比嘉暖人(球陽2年)、ライトフライ級の恩河謙介(那覇工1年)も勝利を逃した。

 バンタム級の比嘉理喜(名護商工)は「アップの段階から体の調子は良かった」と、1回序盤から積極的に攻めてペースをつかんだ。得意の右ストレートと左フックの連打で積極的に仕掛け、有効打を積み重ねた。相手が攻撃を仕掛けてきても、うまくタイミングをずらしながらかわして、ダメージを最小に抑えた。

 比嘉の効果的な攻撃で呼吸が乱れた相手を、3回に捉えた。「サウスポーだったので打ちにくかった」と振り返るが、ボディーも狙って一気にたたみかけた。顔に右ストレート2発がヒットし、最初のダウンを奪う。動きが鈍くなったのを見逃さず、右のショートアッパーを口火に一方的に連打浴びせて2度目のダウンを奪って試合を決めた。

 2回戦に向けて「初戦よりも緊張はほぐれるはず。もっと軽やかに速いパンチを出したい」と言い、勝利だけを見据えた。
 (大城三太)


川端(名護商工) 右フックで形勢逆転

ライトウエルター級1回戦 2ラウンド、右フックを浴びせる名護商工の川端響也(右)

 パンチ力に自信のあるライトウエルター級の川端響也(名護商工)は2回、右フックを相手の顔面に命中させ、KOで形勢逆転の白星をつかんだ。

 「最初のラウンドでジャブをもらい過ぎた。ポイントで負けていた」と劣勢だった。相手との間合いを詰めながら、体重をのせた渾身(こんしん)の強打を食らわせた。相手は足元から崩れ落ち、すぐには立てなかった。

 高校選抜は初戦敗退。「パワー系の戦い方を攻略され、逃げられてしまった」。対策として相手をリング際に追い込む練習を重ね、成果が実を結んだ。

 中学まではキックボクシングを経験し、高校2年からボクシングを始めた。大ぶりになりがちな強打はリスクも伴うが「コーナーに追い込んだ時や、相手の動きが鈍くなった時を狙ってきたい」とうまく使い分けしながら、2回戦突破を目指す。
 (大城三太)