移動献血を中止 2日まで 台風6号に伴う航空便欠航で 県赤十字血液センター「輸血用血液製剤の供給にも支障」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
イメージ

 台風6号の接近に伴い、沖縄県赤十字血液センターは31日から8月2日に予定していた県内の移動献血の中止を決めた。この3日間で、那覇市や浦添市など県内各所で200人分の献血協力を見込んでいた。献血血液は、九州の血液製剤製造所へ運ぶために航空便を利用しているが、台風の影響で欠航となったため、中止となった。

 献血血液は、穿刺(せんし)(針を刺す行為)後、24時間以内に血液成分を分離しなければならないため、時間内に九州へ血液を運べない場合は採血を実施することができないという。同センターは「今後の台風の進路状況によっては、輸血用血液製剤の供給にも支障をきたす恐れがある」と説明している。

 今回の献血中止分は、九州各県でカバーする体制で対応するが、台風の状況が落ち着いた後には県内の多くの献血協力が必要としている。

(座波幸代)