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渡嘉敷の海を太鼓で表現 「慶良間太鼓」35周年記念公演へ汗 19日に浦添のてだこホールで開催


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8月19日の慶良間太鼓結成35周年記念自主公演に向け練習に励む慶良間太鼓同志会メンバー=7月22日、渡嘉敷小中学校体育館

 【渡嘉敷】沖縄県渡嘉敷村の慶良間太鼓結成35周年記念自主公演(主催・慶良間太鼓同志会、特別協賛・渡嘉敷石油)が「鯨海峡から鼓動~初心にかえり更なる未来へ~“原点回帰”」をテーマに8月19日午後6時から浦添市てだこホールで開かれる。慶良間太鼓同志会(我喜屋保会長、新垣徹顧問)は会員数35人(うち那覇支部13人)。公演に向け、6月から島内外から会員27人が集い、渡嘉敷小中学校体育館で練習に励んでいる。

 慶良間太鼓は1986年に誕生した。現顧問で当時26歳だった新垣さんを代表に20代の男女11人が集い、「島の伝統文化の礎を築きたい」と始めた。直径1.5メートルの締め太鼓ほか人数分の和太鼓を村予算(80万円)で購入、読谷村の残波大獅子太鼓に手ほどきを受け、けいこに励んだ。

 演目の「夜明け」「波風」「嵐」「豊漁」は全て渡嘉敷島の海をイメージしての創作で、翌87年の第1回渡嘉敷まつりで初披露された。以後、まつり最大の目玉になり、県内外の各種イベントに出演するなど活躍。96年の離島フェアでは、第1回島おこし奨励賞を受賞した。

 村内の園児、児童、生徒でつくる太鼓集団をそれぞれ立ち上げ、太鼓の指導を通して青少年の健全育成にも取り組んでいる。

 2021年に35周年を迎えた。我喜屋会長は「島の新たな文化を多くの県民や郷友会に見てもらいたい」と呼びかけている。

 ほかに、渡嘉敷村、神奈川県などのフランダンスなども出演する。

 入場料は前売り2千円、当日2500円。問い合わせ、チケット販売は渡嘉敷石油、電話098(987)2200(担当・新垣、我喜屋)。

(米田英明通信員)