台風6号が接近した県内では1日、小売業を中心に店舗の休業や営業時間の短縮を余儀なくされるなど影響が出た。生鮮食品などの商品が品薄になるなど買いだめによる欠品も一部見られている。
1日、沖縄本島では、デパートリウボウやサンエーが終日休業。イオン琉球は豊見城市のイオンスタイル豊崎を午後2時に、本島内のイオン、マックスバリュなど系列各店舗を午後8時に閉店した。イオンモール沖縄ライカム専門店街は終日休業となった。
その他主要スーパーではリウボウストアが午後1時(浦添店は正午)、丸大が午後3時、タウンプラザかねひでが午後5時に各店で終業した。フレッシュプラザユニオンは午後8時頃から来客の入店を打ち切り、店内の客が帰り次第、順次閉店した。
2日の営業についてはサンエーが本島と宮古地区で終日休業、石垣地区は通常営業としている。その他スーパーでは状況を見ながら随時判断するとした。
丸大南風原店では、午後3時からの臨時休業を前に、客が台風に備えて食料品などを買い求めた。店内ではもやしなどの一部の野菜は棚から姿を消し、パンなども品薄だった。
南風原町の稲嶺歩夢さん(26)は「非常食は昨日のうちに買っておいたので、今日はお酒とお菓子を買った。自宅にも食料があるので、どうにか乗り切れると思う」と話した。
台風の影響で午後から仕事が休みになったという那覇市の30代の男性は、帰宅途中に店に立ち寄った。缶詰めやインスタント麺を購入した男性は「事前に買い込んでいたが、台風が長くなりそうなのでさらに買い足した。のろのろ台風で被害が大きくなるのが心配だ」とため息をついた。
リウボウストア担当者は2日以降の商品について「生鮮食品やパンなど一部入荷が難しい商品もあるが、インスタント食品などは在庫を用意している」とした。
2日以降の営業に関して、各社はそれぞれの公式ホームページやSNSなどに随時掲載するとしている。
(普天間伊織、沖田有吾)