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沖縄予算、3000億円超を 副知事が官邸で要請 鉄軌道の事業化推進など盛りこむ


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首相官邸

 【東京】池田竹州副知事は3日、首相官邸で栗生俊一官房副長官と面会し、2024年度沖縄関係予算の概算要求で総額3千億円以上を求めるよう要請した。

 池田副知事は、台風6号の影響で上京できなかった玉城デニー知事の代理で面会に臨んだ。4日には岡田直樹沖縄担当相とも面談し、同様の要請を行う。

 池田副知事によると、報道陣に非公開で行われた会談で、池田副知事から栗生氏に(1)24年度の沖縄関係予算で総額3千億円以上の確保(2)税制改正(3)沖縄での鉄軌道の事業化推進(4)公立沖縄北部医療センターの整備支援―など計4点を盛り込んだ要請書を提出した。栗生氏からは、台風6号で県内各地で停電などの被害が続発していることへの声掛けがあった。要請については「承りました」とだけ答えたという。

 池田副知事は、県が概算要求額を3200億円と試算していることを明かし、減額が続く一括交付金についても「市町村から大変要望が強い」として内閣府に増額を働きかける意向を示した。
 (安里洋輔)