久米島、わずか半日で再び暴風警報 断水と停電の復旧見通せず 7月末から船欠航で食料在庫尽く


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町職員(左端)に、持参した容器へ入れてもらった飲料水を受け取る島民=4日午前、久米島町仲泊のあじまー館(盛長容子通信員撮影)

 【久米島】久米島は3日、約54時間ぶりに暴風警報が解除されたが、わずか半日後の4日、再び暴風警報が発表された。島と本島を結ぶ船は7月31日から全て欠航しており、食料不足も心配される。沖縄電力のホームページによると4日午後6時時点で630戸が停電している。4日夜には解消を見込んでいた断水も、長引く暴風に復旧の見通しがついていない。

 久米島町は2日午後、具志川浄水場から水を供給している地域で断水が発生した。大半が解消したが山手にある具志川、仲村渠の一部で4日午後7時現在も断水が続いている。事態を受け町は4日、仲泊のあじまー館に飲料水の提供場を設け、500ミリリットルのペットボトル2344本と20リットルのウォータータンク20本を、訪れた約250人の町民に配布した。また、町役場仲里庁舎や給食センターなど4カ所で、外付けの水道蛇口を町民に解放した。

 島のスーパーでは在庫不足が続く。町仲泊の玉寄スーパーで働く30代の男性店員は「食料品の在庫はインスタント食品も含めてほぼない。あるのはお菓子くらい」と不安げに話した。
 (藤村謙吾)