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沖縄から奄美へ輸送訓練 陸自と米軍が共同で 公道も使用 9月に「オリエント・シールド23」


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 【東京】陸上幕僚監部は4日、米陸軍との実動訓練「オリエント・シールド23」を9月14~23日に実施すると発表した。沖縄市の陸上自衛隊白川分屯地から物資を搬出して米陸軍の小型揚陸艇で奄美大島へ輸送する訓練を予定している。有事の際の南西諸島での部隊展開を想定し日米で連携して脅威下で物資を輸送する能力を高める狙い。白川分屯地からはホワイトビーチ(うるま市)まで公道を使って特大トラック(7トン)2台と高機動車2両で陸自の燃料や糧食、医薬品を運ぶ。ホワイトビーチからは米陸軍トリイ通信施設に拠点を置く在沖米陸軍(第10支援群)の小型揚陸艇に載せて奄美大島まで運ぶ計画。

 訓練は敵の艦艇が上陸しようとしてくる場面で対艦ミサイルなどで抑え込む戦闘を想定。訓練全体で陸自約2300人、米陸軍約1200人が参加する計画となっている。北海道の矢臼別演習場では陸自の多連装ロケットシステム(MLRS)と高機動ロケット砲システム(HIMARS)の実射訓練を実施する。奄美大島では実射しないものの、日米のミサイルを持ち込む。

 米本国の第1マルチドメイン・タスクフォースが参加する。

(明真南斗)