【台風6号】きょう本島地方に2度目の最接近 久米島が未明、中南部が朝、北部は夕方の見込み 停電、断水続く(5日午前0時)


この記事を書いた人 琉球新報社

 大型で強い台風6号は4日、宮古島の北側の海域から東に向きを変えゆっくりとした速さで再び沖縄本島地方に向かっている。4日午後9時現在、久米島の北西約170キロにあり時速10キロで東北東に進んでいる。本島地方は同日夕方までに暴風警報が発表され、午後9時までに久米島など一部離島が暴風域に入っている。琉球新報の調べでは、同日午後8時現在までに累計70人が負傷。32市町村が避難所を設け、午後8時時点で280人が避難した。

 沖縄気象台によると台風の最接近は久米島が5日未明、本島中南部が明け方から朝、本島北部が夕方を見込む。

 台風の影響で沖縄地方は各地で記録的大雨が続いた。7月31日の降り始めから8月3日午前10時までの雨量は、那覇市で349.5ミリを観測した。暴風や土砂災害のほか、大潮と重なることから高潮や高波にも厳重な警戒を呼びかけている。

 県の衛生薬務課によると、4日正午時点で宜野湾市、中城村、伊是名村、国頭村で断水している。宜野湾市は2万4900世帯で、久米島町でも断水している地域がある。

 沖縄電力によると、午後9時現在では2万2320世帯が停電している。 台風の中心気圧は4日午後9時現在、965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心から東側半径220キロ以内と西側半径165キロ以内では、25メートル以上の暴風域となっている。

 5日に本島地方で予想される最大風速は30メートル(最大瞬間風速45メートル)、波の高さは9~11メートル、同日午後6時までの24時間に予想される雨量は多いところで200ミリとなっている。
(小波津智也まとめ)