伊江島LCT爆発事件の慰霊祭を中止 台風6号の影響で 伊江村


この記事を書いた人 Avatar photo 仲井間 郁江
LCT爆発事件の慰霊碑

【伊江】1948年8月6日に伊江島で起きた米軍爆弾輸送船(LCT)爆発事件の慰霊祭について、伊江村は5日までに、台風6号の影響で中止を決めた。6日に伊江港内に建立された被爆慰霊碑で開催する予定だった。

 事故は、米軍が戦後島に残された未使用の爆弾をLCTに積み込み、遠洋に投棄する途中で起きた。

 2008年に県公文書館が公開した米軍の事故報告書によると、LCTに積み込まれた125トンの爆弾の山に、黒人兵が登った際、荷崩れを起こし爆発したとされている。爆発は本部町からの連絡船の入港と重なり、乗客や出迎えに居合わせた人など死者107人(村内63人、村外44人)、負傷者70~100人、家屋8棟全焼の被害を出した。