【台風6号】沖縄本島北部、昼前まで暴風か 大雨災害の危険度高まる 北中部に土砂災害警戒情報(6日午前8時現在)


この記事を書いた人 琉球新報社
6日午前5時20分の雨雲の動きで確認された線状降水帯(丸印部分)
台風6号の経路図(6日午前8時現在、気象庁ホームページより)

 台風6号は6日午前8時現在、徳之島の東約40キロに位置し、沖縄本島北部の一部や奄美諸島を暴風域に巻き込みながら、ゆっくり東へ向かっている。本島中南部は6日午前4時28分に暴風警報が強風注意報に切り替わり、沖縄気象台によると、本島北部の暴風警報も同日昼前ごろに解除となる見通し。

 一方で、沖縄本島地方は線状降水帯の発生が確認されるなど本島北部を中心に激しい雨が降り続いている。沖縄気象台は午前5時半に顕著な大雨に関する情報を発表し、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫など大雨災害に厳重な警戒を呼び掛けている。

 中南部や北部、久米島は大雨警報(土砂災害)や波浪警報なども継続している。6日午前には本島北部と中部に土砂災害警戒情報が発表され、同午前8時21分現在、名護市、うるま市、国頭村、大宜味村、東村、今帰仁村、本部町、恩納村、宜野座村、金武町が土砂災害の警戒対象地域となっている。

 午前8時現在の台風の中心気圧は970 ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は40メートル。中心の東側 220キロ、西側165キロが風速25メートル以上の暴風域となっている。

 午前4時18分に名護市で最大瞬間風速34.3メートルを観測した。24時間雨量は、東村で6日午前7時半までに270ミリ、久米島町で6日午前0時10分までに244.5ミリ、名護市で6日午前8時までに244.5ミリをそれぞれ観測した。

 台風は6日、沖縄本島北部一部や奄美地方を暴風域に巻き込みながら東へ進み、7日ごろには進路が北寄りに変わり、9~10日ごろにかけて九州へ接近するとみられる。