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なぎなた団体、首里が完勝で決勝トーナメント進出 台風でぶっつけ本番も無敗 全国高校総体


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団体予選リーグ 首里―浜松商 スネを狙う首里の大木ろまん(右)=5日、千歳市開基記念総合武道館(大城直也撮影)

 台風の影響で北海道入りが遅れ、練習ができなかった首里の選手。それでも団体予選リーグを負けなしで決勝トーナメント進出を決めた。

 初戦の浜松商(静岡)との試合は城間こころ、平安名はなが勝利し、富川亜紀が引き分けで副将の大木ろまんに回った。相手が接近戦での構えで足下に隙があるとみた大木は、わざとなぎなたを上げた。相手もその動きにつられ足下に空間ができると、そこからスネへの一本を決めて、勝利した。その後は大将の泉水ほのかも勝利し、4―0で試合を取った。続く2戦目の出雲北陵(島根)も3―0で勝利し、決勝トーナメント進出を決めた。

 本来は3日に北海道入りして調整、万全な状態で大会に臨む予定だった。しかし、台風の影響で3日の夜遅くに東京に着き一泊、4日の夜に北海道に入った。疲れも残ったまま、当日はアップのみのぶっつけ本番の状態だったが、主将の泉水は「問題なく動きは良かった。これまでの練習を信じていたので不安はなかった」と強豪校としての自負をのぞかせた。

 団体連覇への期待もかかる首里。初戦での勝利に貢献した大木は「流れを持ってこられる一本を取りたい」と意気込む。泉水は「これからが本当の戦いになる。気を引き締め、心を一つにして試合に臨む」と油断はない。

(屋嘉部長将)


 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第14日は5日、各地で競技が行われた。男子200メートル決勝で平川慧(コザ)は21秒19で6位で400メートルの優勝に続き、表彰台に上った。男子やり投げの宮國航(沖縄尚学)は決勝に進み、61メートル08で8位入賞を果たした。男子三段跳び決勝は宜野座海晴(普天間)が14メートル69(追い風参考)で9位でベスト8入りを逃した。相撲の個人100キロ級に出場した山城咲武斗(中部農林)は準決勝に進出したが、大山蓮斗(三重・宇治山田商)に敗れ、3位だった。なぎなた団体で昨年に続く連覇を狙う首里は、予選リーグを2戦全勝で決勝トーナメントに進出した。