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やり投げ、沖尚の宮國が8位入賞 無心のプレーで結果 全国高校総体


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 【北海道総体取材班】全国高校総合体育大会・北海道総体第14日は5日、各地で競技が行われた。男子200メートル決勝で平川慧(コザ)は21秒19で6位で400メートルの優勝に続き、表彰台に上った。男子やり投げの宮國航(沖縄尚学)は決勝に進み、61メートル08で8位入賞を果たした。男子三段跳び決勝は宜野座海晴(普天間)が14メートル69(追い風参考)で9位でベスト8入りを逃した。相撲の個人100キロ級に出場した山城咲武斗(中部農林)は準決勝に進出したが、大山蓮斗(三重・宇治山田商)に敗れ、3位だった。なぎなた団体で昨年に続く連覇を狙う首里は、予選リーグを2戦全勝で決勝トーナメントに進出した。


男子やり投げ決勝 力強いフォームで投てきする沖縄尚学の宮國航=5日、札幌厚別公園競技場(ジャン松元撮影)

 やり投げで61メートル08を投げて8位入賞を果たした宮國航(沖縄尚学3年)。初参加となる大会。「最初で最後」と気負いのない無心のプレーで結果を引き寄せた。

 決勝に杯っての1投目で55メートル80、2投目も54メートル94とふるわず、上位8人に食い込むチャンスは3投目に限られた。追い込まれた状況だったが、本人は落ち着いており「結構リラックスして投げられた」

 肩の力を抜き無心でやりを構えて助走に入ると、手応えを感じた。「指のかかり具合とフォームがうまくハマったと感じた」。自然体で投げたやりの到達点は、この日最長の61メートル08。土壇場での会心の一投となった。

 6月の全九州高校体育大会の南九州地区予選で優勝を飾った自己ベスト(61メートル15)に次ぐ「セカンドベスト」を記録した。

 1、2年生では出場がかなわなかった全国の舞台は「とにかく楽しもう」と目標を掲げずに臨んだ。出場予定の10月国体で競技人生には一区切りをつける。最後の大会で手にした勲章を弾みに、「有終の美を飾れたら」と腕をぶした。

(安里洋輔)