【台風6号】8月雨量、沖縄各地で最大更新 7月31日~8月7日夜に久米島で累計791ミリ 台風の動き遅く大雨が長期化


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 動きが遅く、西へ進んだ後、東へ進路を変えた台風6号は沖縄本島や久米島に記録的な暴風や大雨をもたらした。沖縄気象台によると、本島と久米島に暴風警報が2回出されたのは2001年の台風16号以来で、久米島は04年の台風21号でも2度暴風域に入ったという。各地の雨量は8月の最大を更新した。

 沖縄気象台によると、本島北部では6日午前5時20分、一時的に線状降水帯が発生した。本部町本部で6日午後0時50分まで、名護市名護で同日午後1時までの12時間雨量は、200ミリを超えた。

 台風周辺に発達した雨雲があり、台風の動きが遅かったため、本島地方に雲がかかり続けたことが大雨の要因になった。

 読谷村読谷では2日の日降水量が291.0ミリに達し、1976年の統計開始以来の8月の最大を更新。久米島町久米島では5日午後4時30分までの24時間降水量305.0ミリに達し、1977年の統計開始以来8月の最大を更新した。31日の降り始めから7日午後8時までの雨量は久米島町謝名堂で791.5ミリ、本部町謝花で758.5ミリ、名護市宮里で738.5ミリ、国頭村比地と読谷村読谷で688.0ミリ、那覇市樋川で683.5ミリなどとなっている。
 (中村万里子)