車いすソフトボールのワールドシリーズが3~5日、アメリカのシカゴで行われ、日本代表が6戦全勝で2度目の世界一をつかんだ。県内車いすソフトボールチーム、琉球ワイルドキャッツ所属の仲里進(46)=日成ビルド工業=と、新城茂人(40)=浦添市職員=も出場し、それぞれ個人賞も受賞するなどの活躍を見せた。
日本代表は1回戦から20―6、22―1、21―2と順調に勝ち上がった。4回戦の相手は昨年準優勝のNebraska Barons(アメリカ)。優勝候補同士の対戦は延長までもつれ込んだが、日本は新城が決勝打を放つなど猛打を爆発させ、19―9で制した。仲里は試合を通して2安打を放った。
決勝は敗者復活戦を勝ち上がったNebraskaと再戦。「沖縄魂で爪痕を残してやろう」と仲里が送りバントを成功させ、出塁していた新城が生還。日本は11―6で勝利し、2連覇を成し遂げた。
試合を終えて仲里は「連覇の重圧の中で優勝できて良かった。自分の仕事も果たせた」と安堵する。新城は「左右の打ち分けなど、細かい部分を練習したい」と改善点を見つめた。
11月には国内で大会が開催され、アメリカ代表も参戦予定だ。仲里は琉球ワイルドキャッツでの出場を目標に掲げる。「国内では健常者も障がい者も参加できる」と話し、チームへの新メンバーの参加を呼びかけた。
(名波一樹)