久米島病院の液体酸素が不足 台風6号 9日でなくなる恐れ 沖縄


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公立久米島病院(資料写真)

 沖縄県は8日、台風6号に関する第4回対策本部会議を開いた。県によると、公立久米島病院では酸素投与用の液体酸素が不足し、9日でなくなる恐れがある。液体酸素の運搬には専用車両が必要で久米島には海路でしか運べない。

 8日のフェリーは全便欠航したが、早ければ9日午前にも運搬できる見込み。供給が間に合わない場合はドクターヘリで患者を本島へ搬送するという。県によると、同病院で酸素投与が必要な患者は1~2人という。

 6日に線状降水帯が発生し大雨が降ったことで、県内では6日だけで28件、これまで合計で33件の土砂崩れが報告された。うるま市の宮城島農道のり面の崩壊や、浦添市仲間の墓地公園で土砂崩れが発生したことが新たに報告された。

 玉城デニー知事は「台風シーズンはまだ終わっていない。今後も強い勢力の台風が沖縄に接近する可能性がある。引き続き台風への事前の備えや台風接近時には不要不急の外出を控えるなど被害防止への取り組みをお願いしたい」と呼び掛けた。

 応急対策を目的とする災害対策本部は8日で終了した。

 (沖田有吾)