米軍キャンプ・シュワブ内に巨大水たまり 周囲は赤土むき出し 沖縄・名護


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工事現場にできた十数メートル四方の水たまり=8日、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】名護市の米軍キャンプ・シュワブの第4ゲート周辺で進む商用車用ゲート整備の工事現場で8日午前、十数メートル四方の水たまりができていることが確認された。沖縄防衛局は原因について「台風6号に伴う降水で沈殿池に雨水などがたまった」と説明。現場は昨年2月から多くの木が伐採され、赤土が露出している。

 沖縄防衛局によると、整備工事では県赤土等流出防止条例に従い、雨水を一時的に貯留する沈殿池を設置している。排水は工事現場内で一定の水質基準を満たすように処理してから海へ排出しているという。防衛局は今後の対策について「引き続き環境の保全に配慮しながら工事を進める」と回答した。

 オール沖縄会議現地闘争部会の山城博治部長は8日午前10時過ぎに水たまりを確認し、「沈殿するのを待てば何カ月もかかる。海に流さないか不安だ」と懸念した。