だまし取った3600万円超、カジノつぎ込み警察官の父に相談 債権買い取り業者相手に詐欺罪の男に実刑判決 那覇地裁


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那覇地裁

 2020年に債権買い取り業者から約3652万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた会社役員(27)=中城村=に、那覇地裁(加藤貴裁判官)は7日、懲役2年(求刑懲役3年6月)の判決を言い渡した。

 判決によると、被告は詐取金をオンラインカジノにつぎ込むなどして支払いに窮し、20年当時警察官だった父親に相談して那覇署に自首していた。

 被告は20年7~9月、入金待ちの請求書(売掛債権)を買い取るサービス「ファクタリング」の実施業者に、本島中部の病院から医療用マスクの発注を受けたとして、虚偽の売掛債権の買い取りを依頼し、その代金をだまし取った。

 被告側は融資(貸付)申し込みをしたにすぎないなどと主張していたが、加藤裁判官は「債権売却の申し込みをしたとの事実に欠けるところはない」と認定した。

 一方、被告が21年12月、被害額9万円の同様犯行で懲役2年、執行猶予3年の判決が確定していることなどから、懲役2年が相当とした。


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