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熱闘 バスケW杯OKINAWA 出場チーム紹介(1)日本 NBA渡邊がけん引


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日本代表の勝利の鍵を握るNBAプレーヤーの渡邊雄太(FIBA提供)

 今回のFIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)には大黒柱のNBAプレーヤー、八村塁は出場辞退したものの、BリーグMVPの河村勇輝や、思い切りよく正確性も高い3点弾が持ち味の富永啓生などがそろった。新戦力の加入やトム・ホーバス監督の就任などで、パリ五輪の出場資格となるアジア1位の成績を十分狙えるメンバーだ。

 日本が入ったグループEは世界ランキングの上位チームで占められており、日本のファイナルラウンド進出には高い壁がそびえ立つ。主将としてチームを引っ張るのは、Bリーグのスーパースター富樫勇樹だ。身長167センチと小柄ながら、得点やアシストでチームをもり立てるリーダーシップと、大事な場面で必ず得点できる勝負強さが持ち味だ。日本代表の主将として力を存分に発揮すれば、日本代表の予選ラウンド2勝以上に期待が高まる。

 日本代表には日々世界の舞台で戦う頼もしい選手がもう1人いる。前回2019年のW杯で日本代表の主力として戦い、5戦全敗の悔しさを味わった渡邊雄太だ。そこからNBAという世界最高峰の舞台で戦い続け、日本人でもNBAで通用することを証明した。渡邊は手足の長さを生かした守備と正確な3点弾が持ち味だ。そして最も特筆すべき点は、何事も諦めないハングリー精神で、気迫のこもったプレーを絶やさない所だ。

 エースの渡邊がプレーで他メンバーを鼓舞し、諦めずにチームで勝利をもぎ取ることが期待される。ここ数年、世界最高峰の舞台で努力を重ね、結果を出した渡邊が日本代表の運命を背負い、これまで以上の結果をもたらすだろう。

 (沖縄バスケ情報誌「アウトナンバー」ライター・星川圭央二)


 沖縄市の沖縄アリーナでFIBAバスケットボールワールドカップ2023が25日から9月3日の間に開催される。沖縄アリーナに集うグループEとFの8チームの選手やチーム状況を寄稿してもらった。