沖縄科学技術大学院大学(OIST)のスタートアップアクセラレータープログラム発の企業で、農作物残さを活用した超吸水性ポリマーを製造するEFポリマー(恩納村)のナラヤン・ガルジャール最高経営責任者(CEO)らが9日、県庁に玉城デニー知事を訪ねた。年内に県内の作物残さを原材料としたポリマーの試作に着手し、県内で試作品の製造拠点を構える方針を説明したガルジャール氏は「環境と経済を両立し、真に持続可能な製品を作る。沖縄から世界へ発信したい」と話した。
OISTのアクセラレーター・プログラムを含めたSDGs社会課題解決型起業促進事業には県も参画し、技術開発や資金調達スキーム構築の支援を補助している。玉城知事は「持続可能な発展を実現できる素晴らしい製品だ」とたたえた。
OISTのローレン・ビク・ハー准副学長は「沖縄が課題とする産業の多様化やエコシステムの確立に向けて、OISTが核となって産業のアイデアなどを外から取り込んでいきたい」と話した。
(沖田有吾)