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ハンド女子、神森が準決勝に進出 足を使い多彩な攻撃で快勝 九州中学校体育大会


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神森―大野 前半、力強いシュートを決める神森の當間陽乃香=9日、県立武道館(喜瀬守昭撮影)

 九州中学校体育大会は9日、各県で行われた。沖縄県開催のハンドボールは女子の神森が24―16で大野(長崎)を破り、準決勝へ進出して全国中学校大会(20~23日・徳島)への出場を決めた。女子の安慶田、男子の神森、浦西は準々決勝で敗退し、8強入りとなった。柔道は団体の男女南風原が3位となった。バスケットは男子の大里が54―43で菊陵(福岡)を破って準決勝へ進んだ。北谷は42―48で昭栄(佐賀)に敗れ、8強入りとなった。

 序盤、リードしつつも粘る大野(長崎)を引き離すことができない時間帯が続いた神森。足を使った速攻を武器に積極的に攻めることで得点を重ねた。県春季大会途中で敗れた経験から、苦しい展開でも諦めずに気持ちを向上させることを意識して練習してきた。練習が奏功し、全員の積極プレーによる多彩な攻撃で24―16と快勝した。

 前半、嵩原沙奈が左サイドから右下に打ち込むシュートを連発し、5点を決めた。「練習で得意コースを磨いた」(嵩原)と話す通り、外したのは1本だけ。相手守備がサイドを意識すると、後半はその裏をかくように、主将當間陽乃香がフェイントで抜いて中央からシュートを打った。腹痛のため途中からの出場だったがチーム最高の8得点をたたき出した當間は「ディフェンスが横に広がっていたので、間から入った」とチームワークの効果を語った。4強入りを果たし、20日から徳島で始まる全国大会への出場権を得た。當間は「このチームで試合できるのがうれしい」と安心した様子だ。「小さいミスから相手の速攻につながったことがあった。改善したい」。10日の準決勝に向けて表情を引き締めた。
 (岩崎みどり)