第105回全国高校野球選手権記念大会に県代表で出場する沖縄尚学は大会第6日の11日の第1試合(午前8時開始予定)で、初戦となる2回戦でいなべ総合(三重)と対戦する。
10日は兵庫県西宮市の津門中央公園野球場で全体練習に臨んだ。
台風6号の影響で選手の現地入りが1日遅れたが、到着後はグラウンドで日々汗を流し、チームの状態を上げている。佐野春斗主将は初戦を控え「全員で粘り強く1試合1試合を戦っていく」と決意を述べた。
沖尚の夏の甲子園出場は2年ぶり10度目となる。
現地入り遅れの影響なし 初戦突破に向け前日練習
初戦を11日に控えた沖縄尚学は10日、兵庫県西宮市の津門中央公園野球場で全体練習を行った。野手はトスバッティングやフリーバッティングで打撃の感触を確かめたほか、投手陣も球を投げ込みフォームを確認した。その後はシートノックで特定の場面を想定した走塁や守備の連係を練習するなど、実戦形式で最終調整をした。
台風6号の沖縄接近で現地入りが1日遅れたが、選手らはその影響を感じさせない仕上がりを見せた。この日は初戦の相手となる、いなべ総合(三重)をイメージしながら練習した。多彩な変化球を持つ投手が継投することを意識し、打撃面でセンターから逆方向へ低く強い打球を放つことを心掛けバットを振った。
佐野春斗主将は「自分たちのやりたいことが簡単にできる相手ではない。(県大会決勝の)公式戦から1カ月、間が空いている。久しぶりなので最初の入りを大事にする」と気を引き締める。いなべ総合について、主砲の仲田侑仁は「動画を見るとピッチャーの変化球が多いけど初球から振っていく。初戦は入りの難しさもあり接戦になると思うが、1点でも多く取って勝つ」と気合を入れた。
エースの東恩納蒼は「甲子園では何が起こるか分からない。想定外のことが起きても、冷静に対処して無失点で乗り切れたらいい」と初戦突破へ気持ちを高めた。
(砂川博範)