【動画あり】3両車両にわくわく、夏休みの思い出に てだこ浦西駅の出発式に子どもたちの歓声響く


この記事を書いた人 琉球新報社
ゆいレール開業20周年と3両車両の運行開始を記念して、園児らがくす玉割りなどで祝った出発式=10日午後、浦添市のてだこ浦西駅(玉寄光太撮影)

 沖縄都市モノレール(ゆいレール)の3両車両の運行が10日午後、始まった。浦添市は出発式をてだこ浦西駅で開催。みのり幼稚園の園児らが加わってくす玉などで祝うと、ホームは大きな拍手で包まれた。ゆいレール開業20周年を迎えたこの日は「こども無料の日」として小学生以下の運賃は無料。夏休み中の子どもたちや家族連れなどが3両車両の始発に乗り込み、車窓の眺めや真新しい車内を楽しんだ。

 3両車両の始発が出るてだこ浦西駅前。正午前には乗車を待つ人々で行列ができた。一番乗りとなった大川聡さん(59)親子は金武町から訪れた。「息子がゆいレールが大好きで将来は運転手になりたいと話している。まさか一番乗りになるとは思わなかった」と笑顔を浮かべた。

駅員の出発の合図を待つ3両編成車両=10日午後1時23分、浦添市のてだこ浦西駅(喜瀨守昭撮影)

 午後1時25分の始発に乗り込んだ垣花小6年の松長永とわさん(11)、屋比久諒磨さん(11)は「車や自転車にはない、モノレールに乗っている時のわくわく感が好き。3両の乗り心地を確認したい」「いろんな駅で降りて楽しみたい」と話した。

 3両車両にはキャリーケース置き場が新設され、行き先表示も増えた。県外旅行のため那覇空港駅で降りた富村寿也さん(42)、颯太さん(11)親子は荷物を置くために早速利用。「これまでの車両は旅行者がキャリーケースを足元に置き、通路が狭くなることが多かったので、荷物置きの充実は助かる」「1人でも乗りやすくなった」と語った。

 車内では「新しいにおいがする」との声が漏れ、最前列で運転席の様子をじっと見つめる子どもたちもいた。大人もカメラを手に行き来し、車内を撮影。沿線の建物などからは新しい車両を撮影しようと、スマホを構えている人々も見受けられた。
 (座波幸代、玉寄光太)