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県民の観光産業に対するイメージ、2位は「経営が不安定」、1位は… 沖縄県が意識調査の結果を発表


この記事を書いた人 琉球新報社
沖縄県民の観光産業に対するイメージは?

 県文化観光スポーツ部は10日、沖縄観光に関する県民意識調査の結果を発表した。観光産業へのイメージは、「休みが取りにくい」が前年度比5・6ポイント増の44・3%、「経営が不安定」が同3・9ポイント増の33・2%となり、前回の調査と同様、マイナスのイメージが上位に多く入った。一方、観光従事者の職業満足度は61・1%(同4・1ポイント増)と過半数を占めており、一般県民と観光従事者の間で観光に対する認識に差異が生じている。

 未就業者の観光産業での働きたい人は16・2%と、前回同様に低くなった。年代別に見ると、観光産業へのイメージで「仕事内容が面白そう」と回答したのは40代が17・3%、50代が16・7%と2割を切った一方、10代は30%、20代は28%と約3割に上るなど、若い世代の方がやや肯定的に見ている傾向があった。

 未就業の子どもがいる人の回答のうち、子どもを観光産業で「働かせてみたい」と回答したのは15・3%(同3ポイント増)にとどまった一方、「働かせたくない」は40・2%(同3・5ポイント増)となった。

 観光業界へのマイナスイメージが定着している結果を受けて、県は今後、観光人材の育成に向けて、観光業界のイメージアップを図る広報活動を強化するとしている。

 調査は2017、19、21年度に続き4回目。県内に居住する15~74歳の男女を対象に、沖縄観光に対する意識や観光客の来訪による影響などについて尋ねた。有効回収数は2181人。
 (與那覇智早)