
九州中学校体育大会は10日、各県で競技を行った。柔道男子73キロ級では照屋颯(南風原)が頂点に立ち、81キロ級では徳村大輝(読谷)が準優勝した。
バスケットボール男子では、大里が準優勝を飾った。
県内開催のハンドボールは女子の神森が3位決定戦に臨んだが、惜しくも勝利を逃した。
照屋颯(南風原)が柔道男子73キロ級で九州大会初優勝を達成した。団体で3位に終わった悔しさを晴らすべく、個人戦で奮闘した。決勝では相手の動きを読み切り、合わせ技で勝負を決めた。
決勝の相手は組手が強く、お互いの構えが逆の「けんか四つ」だったため、なかなか技を掛けられなかったという。それでも相手のこれまでの戦いぶりから内股を仕掛けてくると考え、それが来るまで何とか堪え忍び好機をうかがった。
照屋が得意の大腰で勝負に出ると、相手もすかさず内股で応戦。この動きを読んでいた照屋はとっさにすかし、そのまま押し込んで技ありを奪うと、肩をすくって逃げられないよう足をつかまえ、後ろけさ固めまで一気に持っていった。これが一本となって、勝負あり。九州の頂点まで上り詰めた。
1週間後には全国大会が控える。照屋は「3位以内に入って沖縄に賞状を持って帰ってきたい」とさらなる精進を誓った。
(砂川博範)