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おきなわFG、減収減益 株式売却益減が影響 4~6月期決算


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 沖縄銀行を傘下に置くおきなわフィナンシャルグループ(OFG、山城正保社長)が10日発表した2023年4~6月期決算は、売上高に当たる経常収益が前年同期比4.7%減の136億5700万円、経常利益が38.8%減の22億6900万円で減収減益だった。純利益は42.1%減の15億1700万円。貸出金利息などは順調に増加したが、前年同期に益出しした株式等売却益や、有価証券利息配当金の減少が影響した。

 銀行単体の経常収益は6.2%減の100億8千万円、経常利益が40.6%減の22億6800万円、純利益は43.5%減の16億6700万円。本業のもうけを示すコア業務純益は役務取引等利益の増加や経費減が貢献したが、資金利益が減少し、13.6%減の22億9400万円だった。

 貸出金の期末残高は、事業性、住宅ローンのいずれも前年同期から増加している。与信費用は前年同期に計上した貸倒引当金の戻し入れ益がなくなって増加し、利益を押し下げる一因になった。

 増益を見込む通期予想は据え置いた。OFGの我那覇健総合企画部長は「コアであるところの貸出金や役務は堅調で、予想通りに推移している」と説明した。
 (當山幸都)