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伝統の保良ヨンシー、切れのある舞い 4年ぶりの豊年祭で住民一体 宮古島市城辺


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保良自治会の豊年祭で笠を片手に「保良ヨンシー」を披露する青年会のメンバーら=6日、宮古島市の保良農村環境改善センター

 【宮古島】沖縄県宮古島市城辺の保良自治会(砂川春美会長)は6日、保良農村環境改善センターで豊年祭を開いた。保良の伝統として伝わる「保良ヨンシー」を青年会が披露して、4年ぶりの豊年祭は盛り上がりをみせた。同自治会の豊年祭は、新型コロナウイルスの影響で3年間中止しており、4年ぶりの開催となった。

 砂川会長によると、保良ヨンシーは国頭サバクイを参考に作られたとされる。山間地から木材を伐採し、首里に運搬する様子を表現する「国頭サバクイ」と異なり、保良ヨンシーには空手の型が取り入れられているのが特徴という。笠を持った青年会のメンバー5人が、音楽に合わせて切れのある保良ヨンシーを披露すると、手拍子が起こるなど会場はにぎわった。

 続いて、会場にいる全員がクイチャーを踊り、今年1年の豊作を祈った。砂川会長は「4年ぶりに開催で、みんなが楽しめていたので良かった」と頰を緩ませた。

 豊年祭の前には共進会も開かれ、サトウキビ多量生産、緑肥、畜産の3部門で功労者を表彰したほか、奨励賞や副賞の該当者にも表彰状を渡した。

(友寄開)