【甲子園取材班】全国高校野球選手権で沖縄尚学が初戦に挑んだ11日、スタンドの応援団も熱戦を力強く支えた。沖尚が先制した二回以降は試合が動かない緊迫した展開になったが、初戦突破を決めるとスタンドは一挙に沸いた。3年生で応援団長の仲里佳さんは「優勝に向かって頑張れ」と選手たちへ言葉を送った。
スタンドには野球部OBも後輩の活躍にまなじりを決した。大学2年生の下里颯さんは和歌山県から駆け付けた。自らが上級生の頃から「頼もしい後輩たちだった」と言う。「甲子園に対する頑張り、気持ちも分かる。OBとしてうれしい」。次戦に向け「沖尚プライドを持ち、県民の応援を背に頑張ってほしい」と期待を込めた。
野球部父母会の永吉盛長会長は「県予選と違って県民が応援してくれる。それがうれしい」。初戦を突破し「後輩のためにも夏の大会ベスト8の記録を超えて」と熱望した。
神戸県人会の西銘厚志さん(51)は「バッティングがもうひとつやけど、3回戦以降は慣れて、いい安打が生まれるんじゃないかな」と話す。今後の見通しについて「優勝もありかな」。見込み通りのチームのたくましさに、期待は膨らむ一方だ。 (斎藤学)