コラソン初黒星 JHL トヨタ車体に22―27


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琉球コラソン―トヨタ車体 後半、ループシュートを決めるコラソンの福田丈=22日、浦添市民体育館(普久原裕南撮影)

 日本ハンドボールリーグ(JHL)の琉球コラソンは22日、浦添市民体育館でトヨタ車体と対戦、22―27で敗れ、開幕からの連勝記録は3で止まった。トヨタ車体が暫定で首位に立ち、コラソンは2位につけた。次戦は12月5日と6日に敵地2連戦があり、5日は高松市香川総合体育館で大崎電気と、6日は今治市営中央体育館で大同特殊鋼と対戦する。(観客2008人)

▽男子
トヨタ車体(3勝)
 27―22(12―13,15―9)
琉球コラソン(3勝1敗)

 【評】コラソンは前半の優位を生かせなかった。速攻や2対2などの場面では強さを発揮したが、セットオフェンスになると相手防御を崩しきれなかった。トヨタ車体は20―19の後半16分にルーズボールを奪って速攻を決め、一気に流れを引き寄せた。(大城周子)

◆金星ならず
 前半リードで折り返した時点では、過去7季勝ちのない強敵から初勝利を期待させた。だが、終盤で地力の差が出て一気に引き離された。「そう甘くなかった。向こうが格上だった」。東長濱秀吉監督も悔しそうに認めるしかなかった。
 立ち上がりから前日とは見違えるテンポの良さだった。コラソンらしく出足の速い攻撃と覇気の漂う守備で相手を揺さぶった。赤塚孝治の技ありの下手投げシュートや、左利きの福田丈の得点など、時間帯によって活躍する選手が替わったのも観客を楽しませた。
 勝ちきれなかった要因は何か。2点リードしていた後半6分、エース棚原良が2分間の退場処分を受けると、歯車が狂い始めた。ミスの許されない展開でシュートを立て続けに外したのも痛かった。コラソンの主将・松信亮平は「名嘉(真吾)や連といったアグレッシブに動く選手が負傷して、それをどうフォローするか機能せず、ぐずついた」。
 速攻で勢いに乗れば怖いが、それだけで上位陣に勝つのは難しい。松信は「試合の中で成長することもテーマ」と言う。今季メンバーが大きく入れ替わり、伸びしろはまだある。連動と精度、攻撃面の課題をクリアしたい。(大城周子)

◆修正していきたい
 東長濱秀吉監督の話 力不足を痛感した。いい点も悪い点もあった。修正していきたい。