【本部】ANAあきんど(東京都中央区、原雄三社長)と沖縄県本部町(平良武康町長)は10日、地場産品の販路拡大・観光振興・地域創生に関する業務連携協定を結んだ。ANAグループの物流網を利用し、本部町産の農産品を全国の各消費地に直接届けるための仕組みづくりを進める。
ANAあきんどが自治体と同様の協定を結ぶのは全国10例目で、県内では初めて。
平良町長と新川新一ANAあきんど副社長が同日、本部町役場で協定締結式を開いた。平良町長は「東京を経由せずに、本部町産品を地方に送ることができるところに魅力がある」と新たな販路への期待を示した。
両者はふるさと納税の返礼品として、航空券と宿泊を組み合わせた観光商品の開発も進める。
新川副社長は「地域商社として、息の長い取り組みで着実に成果を挙げたい」と語り、他の自治体との連携にも意欲を示した。
業務連携では、自治体をまたぐ周遊プランも企画して長期滞在を促進するほか、各種媒体を活用して情報発信を強化する。
(増田健太)