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FC琉球11敗目 猛攻も守備の穴突かれる FC大阪に1-3


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 サッカーの明治安田J3第22節第1日の12日、FC琉球は沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでFC大阪と対戦し、1―3で敗れた。通算成績は7勝11敗3分けの勝ち点24のままで17位。前半20分、左のクロスから先制点を奪われた。直後にパスカットから早々に2点目を失い、0―2で折り返した。後半に追加点を許すも、清武功暉がアデショナルタイムに1点を返したが、追い付くことはできなかった。

 次戦は19日、ミクニワールドスタジアム北九州でギラヴァンツ北九州と対戦する。
 

(2)タピスタ(FC大阪2勝)
F大阪 9勝6分け7敗(33)
 3―1(2―0,1―1)
琉球 7勝3分け11敗(24)
▽得点者 【阪】 古川2(6)島田(6)【琉】 清武(1)
▽観客 4197人

 【評】琉球は3失点で撃沈した。今季JFLから昇格し、直近10試合負けなし、リーグ最少の16失点の大阪に苦戦を強いられた。守備の弱さを突かれ前半に2失点、後半にも1点を追加され、苦しい展開が続いた。勝敗やスコアに波をつくらないためにも、守備重視の戦略が求められる。


FC琉球―FC大阪 後半、アディショナルタイムにシュートを決めるFC琉球の清武功暉(左)=12日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)

 FC琉球は猛攻を見せた一方で、守備の穴を突かれてしまった。前半15分、左からのクロスを簡単にゴール前へと通してしまう。GKダニー・カルバハルが守り切ったものの不安がよぎった。そして20分、再び左クロスを許し、ヘディングを決められて先制点を奪われた。

 わずか2分後、攻撃へ転じるはずのパスをカットされ、中央から攻め込まれて2点目を失う。琉球は守備の穴を突かれる苦しい展開となった。中野克哉、岡澤昂星と反撃のシュートを狙ったが、ネットを揺らせないまま前半を折り返した。

 後半36分、右サイドからパスを通してワンタッチで3点目を押し込まれる。ここまでゴールを決められなかった琉球だが、アディショナルタイムで最後の一撃を見せた。48分、右からのクロスを中央で受けた清武功暉がボレーシュートで反撃の1点を返す。だが、点差は埋められず1―3で敗れた。

 今季初得点の清武は「個人的には良かったが、チームとしてどう取り組むか考えないといけない。提示されたことだけに縛られず、自分たちでもアイデアを出したい」と試合を振り返った。

 攻撃力は示したが、一瞬の隙やセットプレーで失点を許した琉球。守備に課題の残る試合となった。

 (名波一樹)


ふがいない結果

 喜名哲裕監督(琉球)の話 ふがいない結果で申し訳ないと思う。清武のゴールなど、最後まで諦めずにボールに向かう姿勢はあった。一方でセットプレーや、一瞬の隙などで失点するもろさもある。なぜこのようなことが起きるのかは練習で見直したい。
 

気持ち入ったゲーム

 志垣良監督(大阪)の話 立ち上がり、選手の入りは重かった。ハーフタイムで「決して良いゲームではない」と選手に伝えたが、カウンターから1点、さらに追加点と気持ちの入ったゲームではあった。クオリティーの高いチームに勝てたのは良かった。