有料

空手女子形、仲本(金城)が2冠 気迫と目力、気持ち前面 九州中学総体


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 九州中学校体育大会は12日、各県で競技を行った。空手形で仲本明香里(金城2年)が女子個人2連覇と、同団体(川田くくる、金城朋花)との2冠を成し遂げた。男子団体の山内(島袋琉心、花城康龍、仲宗根輝明)が伊良波との県勢対決を制して栄冠を手にした。1年の島袋は同個人も頂点で2冠。柔道団体は男女の南風原がそろって3位に入った。


女子団体形優勝の金城。(左から)個人形と2冠を果たした仲本明香里、川田くくる、金城朋花(提供)

 2年生の仲本明香里(金城)が気迫と目力で個人形と団体形を制し、個人2連覇で2冠を成し遂げた。

 2連覇を目標に臨んだ個人決勝。演じた形はアーナンだ。重圧を背負いながらも「技術面よりも気持ちを前に出すことを意識していた」と自分らしく演じた。気迫と目力は練習で課題となっていた部分だが、今大会ではうまく表現することができた。力強い掌底に始まり、柔らかい動きと決めを意識して演じた。日頃の努力が成果に表れ、25・2で九州1位に輝いた。

 仲本は団体に川田くくる、金城朋花と共に出場し、チームはアーナンで25・6を得点して優勝をつかんだ。「納得できるわけではないが、全力を出し切った」と語る。「小学生のころから一緒にやってきた。日本一、世界一を取ろう」と組んだ3人。このメンバーで大会に出場するのは初めてで「個人よりも団体優勝の方が喜びが大きい」とうれしそうに話す。

 個人2連覇と2冠の目標を達成した仲本。新人大会に向けて、「これから指先の細かい動きや表現力を意識したい」と勝ってかぶとの緒を締めた。

(名波一樹)