「まだ連絡取れない人も」 ハワイ・マウイ島山火事 県人会の安否確認続く 沖縄連合は支援基金のサイト開設


この記事を書いた人 琉球新報社
マウイ県人会のクリスティーン・ホンド会長(提供)

 米ハワイ・マウイ島で発生した山火事に関し、県系3世でマウイ沖縄県人会のクリスティーン・ホンド会長(75)が14日までに琉球新報の取材に応じた。同会によると、通信回線が長期間にわたってダウンしていることもあり、マウイ県人会のメンバーの中にはまだ連絡が取れていない人もいるという。

 火災があったラハイナから避難した、数人の県系人の状況についてホンド会長は「全てを失い、(島北部の)ワイルクで親戚の元に身を寄せており、精神的ショックが続いている」と話した。ホンド会長によると、多くの県系人はカフルイやワイルクに住んでおり、これらの町に山火事の被害はない。ワイルクにある沖縄文化センターも無事だという。

 ハワイ沖縄連合会(HUOA)の小橋川クラリス会長は「死者は日に日に増えている。被害の評価は始まったばかりで、マウイ島の県系人がどの程度の影響を受けたか、正確に特定することは困難だ。時間がかかると思う」と答えた。

 ホンド会長や小橋川会長からは、県民からのお見舞いへの謝意も聞かれた。玉城デニー知事から支援の申し出もあったと言い「心から感謝している」と述べた。

ハワイ沖縄連合会(HUOA)の小橋川クラリス会長

 HUOAは被災した県系人を支援するため、基金“ユイマール・マウイ”を立ち上げた。小橋川会長は「今は復興への非常に長い道のりの、ほんの始まりに過ぎない。私たちはマウイ島を長期的に支援する方法も検討していく」とした。

 基金のサイトはhttps://www.paypal.com/donate?campaign_id=5XU4MV2QFAXDJ

 (中村万里子)