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沖縄市女子クラブ、全試合無失点でV 沖電工杯・県サッカー祭り


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攻撃的サッカーで序盤から試合の主導権を握った沖縄市女子サッカークラブ(緑のユニフォーム)=13日、具志川運動公園多種目競技場

 沖電工杯第57回県サッカー祭り(主催・県サッカー協会、琉球新報社、特別協賛・沖電工)のD組(女子の部)は13日、うるま市の具志川運動公園多種目競技場で決勝までを行った。上位6チームによるトーナメント決勝は、沖縄市女子サッカークラブがヴィクサーレ沖縄FCナビィータを2―0で下し、優勝した。沖縄市女子はリーグ戦を含む全試合無失点で勝ち上がった。同祭りには30チームが出場し、11~13日の3日間、リーグ戦などを行った。上位トーナメントに上がれなかったチームによるリーグ戦は、コザ高Bチームが制した。(記録は後日掲載)

序盤得点で主導権 攻撃的布陣でボール支配

 

 社会人を主体とする沖縄市女子サッカークラブが序盤で得点を重ね、試合の主導権を握り続けた。前半5分、小波津美結の左からのクロスをFW喜友名あいが合わせ、大会通算5得点目となるゴールを決めた。その7分後には、左足のけがで出場時間に制限があったFW宮城璃央がヘディングでペナルティーエリア内にいた守備をかわし、2点目を決めた。女子サッカー強豪のコザ高や美里高などの「エースが集まったチーム」が貫禄を示した。

 前回大会より試合時間が10分短縮したため、序盤から積極的に点を取りに行く攻撃的サッカーで勝ち続けてきた。決勝ではより攻撃的な布陣に変えた。ショートパスをつなぎながら相手の守備ラインが上がったところで、ロングパスで裏をかく戦術でボールを支配した。

 後半は選手の足が止まる時間が増えたが、DF比嘉由里花とGK外間沙希を中心に相手エースを封じ込めた。主将の我部志季は「選手の多くが高校時代に九州を経験しており、経験値の勝利だ」と仲間の奮闘をたたえた。チームが次に見据えるのは11月の市郡対抗女子サッカー大会の優勝だ。我部は「より攻撃のパターンを増やし、ボール支配率を高めたい」と力を込めた。
 (吉田健一)

沖電工杯第57回県サッカー祭りのD組(女子の部)で優勝した沖縄市女子サッカークラブのメンバー