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熱闘 バスケW杯OKINAWA 出場チーム紹介(2)フィンランド 身長213センチ、マルカネン中心


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フィンラウンドの若きスター、ラウリー・マルカネン(FIBA提供)

 日本と同グループのフィンランドは、強豪ぞろいのヨーロッパ大陸予選を勝ち上がり、初めて自力でのワールドカップ(W杯)本戦出場を決めた。日本代表にとって油断禁物の、かなりの強敵となる。

 チームの中心は昨シーズンのNBAで最も成長し、印象を残した選手に贈られる「MIP賞」を受賞したラウリー・マルカネンだ。そして昨季Bリーグのレバンガ北海道で平均12・6得点の記録を残したアレックス・マーフィーなど、日本のバスケットボールファンでも聞き覚えのある選手が今大会の代表メンバーに選出された。

 フィンランドは平均身長197センチと大きい上、機動力を兼ね備える隙のないチームだ。前回出場した2014年W杯では1勝4敗と成績が振るわなかった。今大会では、予選グループ第1ステージの3戦のうち2勝は確実に取りに来るつもりで戦ってくるはずだ。

 マルカネンは身長213センチで全てをこなす万能選手であり、特に豪快なダンクと高い打点から放たれる3ポイントが特徴的だ。昨季平均25得点、8・6リバウンド、3ポイント確率39・2%の結果を残し、大器の片りんを見せた。26歳と若いマルカネンは、国際大会の試合でも成長を見せてくれるに違いない。

 マルカネンは今大会の直前、自国の兵役制度により出場が危ぶまれていた。今大会の期間は祖国の代表として戦うため、兵役制度が免除されて参加が認められた。一度は大会への参加を危ぶまれていたエースは、これまで以上に気持ちを高めて、決勝ラウンド進出に向けて気合十分で挑んでくるはずだ。

 (沖縄バスケ情報誌「アウトナンバー」ライター・星川圭央二)


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