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日米に抗議文を送付 戦闘機による騒音が激化、沖縄市で昨年比3倍 嘉手納飛行場周辺の三連協


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三連協による米軍嘉手納飛行場周辺の目視調査で、離着陸する航空機を確認する自治体の職員ら=7月18日、嘉手納町の道の駅かでな展望台

 【中部】沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は16日、米軍嘉手納基地の戦闘機などによる騒音被害が増えているとして、抗議要請文を日米関係機関に郵送した。宛先は第18航空団、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、在沖米国総領事館。

 抗議要請文では(1)嘉手納基地の航空機騒音規制措置の順守(2)飛行経路や高度、飛行時間などで周辺住民への影響を最小限にする(3)パイロットへの教育徹底―を求めた。

 3市町の騒音などに関する苦情件数は4~7月の間、沖縄市で特に増えて計227件となり、昨年同期比約3.19倍になっている。4~7月の間で嘉手納町は計521件、北谷町は計68件となっており、いずれも前年を上回った。

 抗議要請文によると、嘉手納基地所属のF15戦闘機の退役に伴い、F35やF15Eなどの外来機がローテーション配備され、周辺住民から騒音の苦情が増加している。
 (古川峻)