沖縄電力、10月の電気料1022円値上げか 国・県の補助半減で家計負担増す


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 沖縄電力の10月検針分の標準家庭の電気料金が9月に比べ1022円値上がりし、8202円となる見通しであることが17日、分かった。政府や県が実施してきた電気料金の抑制策による補助が半減するため。補助は10月までの時限措置で、11月以降は未定となっている。予定通り終われば、さらに値上がりして家計負担が増す恐れがある。

 大手電力10社すべてが10月の電気料金を値上げする見通しで、標準家庭の値上げ幅は沖縄が最も大きい。火力発電に使う石炭などの輸入価格は下落したが、補助の縮小分が上回った。

 今年2月検針分から実施している政府の全国一律の補助は1キロワット時当たり7円。7月検針分からの県や内閣府による追加補助は同3円で、7~9月は県内の標準家庭(月間使用量260キロワット時)で月額2600円が値引きされる。10月はこれが半減となり、11月以降も続くかは未定となっている。