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競泳女子で県勢初優勝、金城中の平良、限界に挑み輝き 50メートル自由形 全国中学体育大会


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競泳の女子50メートル自由形で全国一に輝いた金城中3年の平良吏美華(提供)

 四国4県が舞台となる全国中学校体育大会(全中)は17日に開幕し、水泳や柔道が始まった。香川県立総合水泳プールで行われた水泳の女子50メートル自由形決勝で平良吏美華(金城中3年)が26秒14で優勝した。県勢競泳女子では初、5年ぶり5人目の全中制覇をつかんだ。平良は19日に100メートル自由形に出場予定で、表彰台を目指す。

 男子50メートル自由形の比嘉凛俊(りいど)(港川中3年)は32位で予選通過はならなかった。

 徳島県鳴門市で行われた柔道女子団体戦の南風原は、予選リーグHブロックで3チーム中1位通過したが、決勝トーナメント1回戦で大成(愛知)に敗れた。

 50メートル自由形の平良吏美華(金城中)が本領を発揮し、中学最後の集大成となる大舞台で輝きを放った。決勝のタイムは26秒14。「最後の10メートルは呼吸をせず、粘って泳いだ」と自らの限界に挑んだ。

 昨年から着実に記録を伸ばし、積み重ねてきた努力で全国一をつかんだ。今年2月の大会では、より遠くまで進むようになったドルフィンキックに手応えを感じていた。7月の県内レースでは、6かき1呼吸のペースで最後まで通して泳げるようになり、タイムを伸ばす大きな要素となった。

 今大会では「スタートからの浮き上がりがうまくいった」と序盤の入りで自信をつかみ、雑念を振り払って最後まで自分のペースを貫いた。「決勝はいつもあせって空回りすることが多いが今日は違った」と持てる技術とスタミナ、精神力を出し切った。

 父の俊晴さんもコーチとして同行し、親子でつかんだ栄冠となった。19日の100メートルでも表彰台を狙う。「57秒49がベスト。57秒を切るぐらいの記録が出せれば1位を狙える」と気負いなく挑む。
 (大城三太)