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自動車税納付率、沖縄は過去最高88.8% 電子マネー支払い伸び大きく


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 沖縄県税務課は17日、2023年度の自動車税について、納付期限の5月31日までの納付率が件数ベースで88.8%となり、22年度から0.3ポイント上昇し過去最高を更新したと発表した。電子マネーでの納付件数が前年比32.2倍の3万1726件と大きく伸び、全体の8.2%を占めた。

 課税対象の普通自動車43万7913件、152億882万円のうち、期限内に38万9046件、133億2781万円が納付された。決済方法は、コンビニでの納付が22年度から3.8ポイント減の45.4%、口座振替などを含む金融機関での納付が前年と同じ39.8%。スマホ電子決済が14.8%だった。

 電子マネーはスマホ電子決済に含まれており、23年度に急増した。電子マネーは「LINEペイ」「PayPay」に加え、23年度から新たに「d払い」「J―coin」「au Pay」が使えるようになった。各社が自動車税の納付に活用できることの周知に力を入れていることや、ポイントサービスなどをしていることから利用が増えたとみられる。

 県内の自動車税の期限内納付率は、2006年度は64.9%と全国平均より低かったが、コンビニでの納付ができるようになったことや広報啓発に力を入れたことなどから徐々に上昇。22年度は全国平均より1ポイント高かった。期限内に納付しなかった人に対しては、県が今後督促状を送るため、費用がかかる。県税務課の担当者は「期限内納付に今後も協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
 (沖田有吾)