バスケW杯間近、沖縄地区税関が水際対策 コートのフローリング材の検査を公開


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バスケットコートのフローリング材の表面を検査用の布で拭き取って検査する税関職員=16日、那覇市港町の大共港運保税蔵置場

 FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)の開幕が25日に迫る中、沖縄地区税関は16日、那覇市港町の大共港運保税蔵置場で、W杯会場となる沖縄アリーナのバスケットコートに設置されるフローリング材を検査し、危険物などが含まれていないこと確認する様子を報道陣に公開した。

 W杯に使用されるフローリング材はデンマークから輸入され、14日に那覇港に到着、16日に大共港運保税蔵置場に陸揚げされた。税関職員が放射性物質を探知するサーベイメータをフローリング材にかざしたり、資材の表面を検査用の布で拭き取って探知装置にかけたりして、危険物が混入していないことを確認した。

 那覇市壺川の沖縄地区税関那覇外郵出張所では、麻薬検知犬やX線検査機器などを用いて、中国、韓国、台湾などから県内宛ての国際郵送物の検査が行われた。沖縄地区税関の佐藤敦俊監視部長は「インバウンドの入国者が増えると、物の流れも活発になり、密輸のリスクが高まる。W杯終了まで長丁場になるが、危険物の取り締まりを徹底したい」と話した。