うるまの子 迫力の舞台 「肝高の阿麻和利」東京公演開幕 2000人来場 拍手鳴りやまず


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「肝高の阿麻和利」を熱演する中高生たち=20日午後、東京都の文京シビックホール大ホール(喜瀨守昭撮影)

 【東京で金盛文香】うるま市内の中高生による現代版組踊「肝高の阿麻和利」は20日、うるま市のシティープロモーション事業として東京都文京区の文京シビックホールで公演した。初日となる同日、2公演で約2千人の観客が足を運んだ。うるまの歴史をうるまの子が熱演する本格的な舞台に、会場は感動に包まれた。

 現代版組踊「肝高の阿麻和利」は与勝地域の子どもたちに自信と感動体験を与えるために始まった。徐々に感動が広まり、2000年の初演以降、県内外・海外で約20万人を動員した「奇跡の舞台」とも言われる。

 同日の公演では観客らが音楽に合わせて手拍子したり体を揺らしたりして楽しんだ。生の演奏と歌声に圧倒され、ストーリーに涙する人も。舞台の最後に役者がステージから感謝を伝えると、会場には鳴りやまない拍手が響いた。

 「肝高の阿麻和利」のTシャツを身につけ、埼玉県から来た西塚かおりさん(54)は「歌声に感動した」と話した。うるま市で初めて観劇し、東京公演があると聞いて足を運んだ。「また行きたい」とすっかりファンだ。

 家族が出演しており、6人で見に来たという大館美和子さん(46)=埼玉県=は初めての観劇だった。「かっこよかった。生バンドに生歌で迫力があった」と振り返った。

 同ホールではうるま市の物産なども販売した。21日にも2回の公演を予定している。