マウイ島に「沖縄のちむぐくる」を 沖縄ハワイ協会が支援口座開設 オキハム500万円寄付 山火事復興


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 米ハワイ・マウイ島に甚大な被害をもたらした山火事を受け、沖縄ハワイ協会(大城浩会長)はマウイの復興を支援する「ちむぐくるプロジェクト」を発足し、22日から口座振込募金を始めた。募金はハワイ沖縄連合会(HUOA、小橋川クラリス会長)の復興支援基金に寄付し、現地の細やかな支援につなげる。協会の関係者らが同日、県庁で記者会見し「マウイに沖縄のちむぐくるを届け、被災地の復興を支えよう」と幅広い協力を呼びかけた。

マウイの復興に向け支援を広く呼びかける沖縄ハワイ協会のメンバーら=22日、県庁

 沖縄ハム総合食品(読谷村、オキハム)は同日、500万円を寄付した。長濱徳勝会長は戦後、ハワイの県系人が豚などを送って支援してくれたことが沖縄の畜産業の基礎になったことに触れ、「恩返しに役立ててもらいたい」と語った。

 マウイでは、ハワイ王国時代の古都で観光地のラハイナを中心に被害が広がり、被害額は8000億円以上とされる。マウイ県人会によると、会員8人全員の無事を確認したが、2人は家を失い避難先で暮らしているという。

 募金は、県内4金融機関の協力で振込手数料無料の専用口座を開設した。来年3月末まで募金を集め、随時HUOAに届けるほか、県内でチャリティー芸能公演も開催する。直近では、HUOAが9月に開催するハワイ沖縄フェスティバルに義援金として届ける。
 大城会長は「マウイに住む方々のいち早い復興に向け、県民の協力をお願いしたい」と話した。

 ハワイ沖縄協会のホームページはhttps://sites.google.com/hawaiikyokai.org/home
 (座波幸代)