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宮古島市長が「有事の避難施設」として検討する場所は? 官房長官に支援を要請 沖縄


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松野博一官房長官(左から3人目)に避難施設支援を要請する座喜味一幸市長(同2人目)ら=23日、宮古島市役所

 【宮古島】宮古島市の座喜味一幸市長は23日、視察で宮古島市を訪れていた松野博一官房長官と市役所で会談し、有事の際に住民や観光客が逃げ込む避難施設への支援を要請した。会談後、松野官房長官は報道陣の質問に「防衛省において対応を検討していると承知している」とした。要請書を提出後、会談は非公開で行われた。

 市では建築から約40年が経過した市総合体育館の建て替えを予定しており、新設される地下駐車場の活用を検討している。会談で座喜味市長は「国を取り巻く安全保障環境が不安定化している中で、住民の安全確保は重要な課題になっている」とした。

 会談後、松野官房長官は「施設整備の支援について、地元負担の軽減の観点から宮古島市と防衛省の間で調整していると聞いている」と語った。

 報道陣に対して座喜味市長は避難施設を要望した理由について「シェルター機能となると、国の基準もあり、自治体の財政だと難しい部分もある。今後の国との調整になると思う」と話した。

 松野官房長官は、陸上自衛隊宮古島駐屯地や宮古島分屯基地、市総合体育館、平良港を視察した。
 (友寄開)