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沖縄の観光収入、29.7%増の1607億円 4~6月 コロナ前上回る【グラフあり】


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 沖縄県文化観光スポーツ部は24日、4~6月期の国内客の観光収入が前年同期比29.7%(368億円)増の1607億円、人泊数は同30.1%(113万人泊)増の489万人泊で、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年同期比を上回る速報値を発表した。観光客1人当たりの県内消費額は前年同期比7.8%(7666円)減の9万1101円で、高い水準を維持している。

 同部の宮城嗣吉部長は観光客1人当たり県内消費額の減少の要因について「平均泊数の減少や、リゾートホテル利用者、所得の高い旅行者、離島訪問者の割合が減少したことが影響した」と話した。

 19年度同期比では、観光収入は23.8%(309億円)増、観光客1人当たり県内消費額は22%(1万6399円)増、入域観光客数は1.5%(2万6700人)増と、全てで上回った。

 観光客1人当たり消費額の内訳は、宿泊費(3万3283円)が最も高い割合を占め、次いで飲食費(1万8050円)、土産.買い物費(1万6026円)となった。

 平均泊数は前年同期比7.7%(0.23泊)減の2.77泊となったものの、入域客の増加などから、人泊数は増加している。

 また、県は22年度の観光収入の確定値を発表した。5月に発表した国内客1人当たり消費額の速報値(10万5499円)から1.7%(1577円)減の10万3922に修正した。
 (與那覇智早)