FIBAバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)が25日、日本(沖縄)とフィリピン、インドネシアの3カ国を会場に開幕した。今回のW杯は、2024年パリ五輪予選を兼ねており、日本代表は48年ぶりの自力出場を目標に掲げる。日本が五輪切符をつかむための条件をおさらいする。
■W杯で配分される五輪出場枠
パリ五輪でバスケは男女とも12チームが出場でき、フランスは開催国枠で確定している。最初に出場権を得られるのが32チームで争われるW杯で、7チームが確定する。順位に基づき、次の枠が与えられる。
・アメリカ大陸=上位2チーム
・ヨーロッパ=上位2チーム
・アフリカ=最上位の1チーム
・アジア=最上位の1チーム
・オセアニア=最上位の1チーム
では、「アジア枠」を争う日本のライバルはどこか?W杯に出場するアジアのチームは以下となる。
日本(世界ランク36位)、イラン(22位)、中国(27位)、ヨルダン(33位)、フィリピン(40位)、レバノン(43位)
■W杯で出場権を逃した場合、最終予選で決定
五輪出場の残り4枠は24チームが出場する世界最終予選で決定する。まず日本が最終予選に出場するのための条件は次の2通り。
・W杯でアジア、オセアニアで2位
・W杯で五輪出場枠を獲得したチームを除き、上位16チームに入る。
そして最終予選に進んだ後は、6チームが4組に分かれて争い、各組の1位が五輪出場権を獲得する。
■日本にとって高いハードル
W杯は1次リーグの各組2位までが2次リーグに進めるが、前回2019年大会で2次リーグに進出したアジア勢はゼロだ。世界ランキング36位の日本は、1次リーグで同11位のドイツ、24位のフィンランド、3位のオーストラリアと相手は格上ばかり。五輪切符獲得が決まるアジア勢トップになるためには、1次リーグ突破が最大の壁となる。
また、W杯で出場権を逃した場合、最終予選での獲得を目指すが、東京五輪の同予選では出場したアジア3カ国はいずれも全敗だった。