平良中・豊見山、砲丸投げ大会新で優勝 最終5投目、納得の試技 全沖縄ジュニア陸上


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 陸上競技の第54回全沖縄ジュニア選手権大会・JOCジュニアオリンピックカップ第54回U16大会県予選は26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで開幕し、男子U16砲丸投げで豊見山球真(平良中)が13メートル94の大会新記録で優勝を果たした。女子1年80メートル障害は予選と決勝で浅見ゆり菜(西崎中)、宮良四季(skyアスリートクラブ)、大城一芽(なんじぃAC)の3人がそれぞれ大会新を出した。優勝は決勝13秒85の浅見がつかんだ。女子U16100メートルで13秒09、同走り幅跳びで4メートル82を記録した砂川うた(西辺中)が2冠を達成した。


男子U16砲丸投げ決勝 13メートル94の大会新記録をマークした平良中の豊見山球真=26日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)

 男子U16砲丸投げで豊見山球真(平良中)が、これまでの大会記録12メートル57を大幅に更新する13メートル94で優勝を果たした。3年生になり、グライド投法から回転投法に変更。まだ慣れておらずファウルを3回出したが、最後5回目で結果を残した。投げた直後、「よっしゃ」とガッツポーズも飛び出した。

 身長180センチ、体重93キロと他の選手よりも一回り大きな体格。3日前には全国大会(全中)に出場してきたばかりだ。全国トップレベルの選手らから大いに刺激を受けたという。

 海外選手の間では一般的な回転投法について、「自分に合っていると感じていた。動画を見ながら投げ方を研究した」と言う。

 2投目で12メートル54を投げ、この時点で優勝をほぼ手中に収めた。ただ、遠心力の付きすぎなどでサークルをはみ出してしまい、4投目までに3回ファウル。「もう一度集中しよう」と心を整え、臨んだ最終5投目で大会記録も自己記録も超えていく納得の試技がようやく出せた。「一安心した」と顔をほころばせた。

 高校では野球に専念するため、砲丸投げは中学で終える予定。残り半年で目指すは、県中学記録の14メートル76だ。

(砂川博範)