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フランクリン、150メートル大会新でV 全沖縄ジュニア選手権・陸上男子U16 「後半からの伸び」意識 100メートルとの2冠達成


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 陸上競技の第54回全沖縄ジュニア選手権大会・JOCジュニアオリンピックカップ第54回U16大会県予選最終日は27日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、男子U16 150メートルでフランクリン介琉(アスリート工房)が16秒54の大会新記録で優勝した。女子U16 1000メートルでは金城心晴(南星中)が3分9秒00の大会新記録で栄冠をつかんだ。同150メートルでは19秒42の大会新記録で池原綺声(金武中)が頂点に立った。女子1年1000メートルでは3分18秒47の大会新記録で比嘉心菜(今帰仁中)が1位となった。


男子U16 150メートル決勝 16秒54の大会新記録で優勝し、ガッツポーズでゴールするフランクリン介琉(アスリート工房)=27日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(ジャン松元撮影)

 フランクリン介琉(アスリート工房)がU16の150メートルを大会新で制し、26日の100メートルに続き2冠を達成した。

 24日の全国中学校体育大会は、100メートルの予選で5位に終わった。「スタートから突っ込み、後半で追い抜かれた」という反省を修正しようと今大会に挑んだ。初日は大会新とはならなかったものの100メートルで優勝。連日の競技で疲労もあったが、勢いに乗って大会最終日を迎えた。

 150メートルの大会記録保持者は同じアスリート工房の先輩2人だった。尊敬する先輩たちから「お前なら絶対にタイムを更新できる」と背中を押され、予選から大会記録を塗り替える好スタートを切った。

 向かい風の中での決勝は、序盤は競っていたが中盤から抜け出て1位でフィニッシュ。「ノア・ライルズ(世界陸上の短距離走者)みたいに開始直後は突っ込まず、後半から伸びるように」意識して走り、予選で出した大会新記録をさらに縮めた。10月下旬の全国大会は決勝進出を目標としている。「ノア・ライルズを参考に自分のオリジナルの形を見つけたい」と今後を見据えた。

(名波一樹)