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日本新の喜納、走り込み結実 ライバル土田の記録を11秒縮める 車いすハーフマラソン


この記事を書いた人 Avatar photo 與那嶺 松一郎
女子ハーフマラソンで自己新となる48分35秒で日本記録を塗り替えた喜納翼=27日、北海道札幌市(提供)

 はまなす車いすマラソン2023(北海道札幌市)で女子ハーフの喜納翼が自然条件を味方にし、48分35秒の日本新記録を打ち立てた。昨年は2秒差で2位に甘んじた。その際にライバルの土田和歌子(東京)が出した記録を11秒縮めた。

 9月のシドニーマラソン、10月の東京レガシーハーフマラソン、11月の大分国際車いすマラソンを大きな目標に位置付け、走り込みを重ねてきた。「今の自分の状態を把握するために出場した大会だった。疲労もあったが次につながるいい記録が出せた」と自身も驚く内容だった。

 スタートから5キロまでは緩い上りが続き、以降は緩い下りが続く札幌市内を走り抜くコース。「予報通りに雨が降っていれば、記録を出すのは難しかった。結構暑かったが、コースの街路樹が影をつくってくれていたし、下りでは追い風にも恵まれた」と記録更新を後押しした。

 課題もあった。「コースの所々にあるカーブでは風向きが変わるため、それに合わせてペースを調整できれば、もっと理想の走りができる」と実感を込めた。
 (大城三太)