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ホーキンソン獅子奮迅 最多28得点、ゴール下君臨 日本、歴史的な初勝利 バスケW杯


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日本―フィンランド 第4Q、シュートを決める日本のジョシュ・ホーキンソン=27日、沖縄市の沖縄アリーナ(小川昌宏撮影)

 日本、フィリピン、インドネシアが共催するバスケットボール男子ワールドカップ(W杯)は27日、沖縄市の沖縄アリーナなどで行われ、1次リーグE組第2戦で世界ランキング36位の日本は同24位のフィンランドに98―88で逆転勝ちした。W杯での勝利は前身の世界選手権だった2006年以来17年ぶり。6度目の出場で欧州勢から歴史的な初白星を挙げた。1勝1敗とし、2次リーグ進出に望みをつないだ。29日に世界ランク3位で21年の東京五輪銅メダルのオーストラリアとE組最終戦で対戦する。勝てば2次リーグに進出し、負ければ順位決定リーグに回る。28日はF組の2試合が行われ、カボベルデがベネズエラを81―75で下し、今大会初勝利を飾った。スロベニアは88―67でジョージアを破り、2連勝でグループ首位に立った。

 試合後は脱水症状になるほど、日本の歴史的勝利のために全身全霊を尽くした。ホーキンソンが37分超の出場で両チーム最多の28得点、19リバウンドと攻守で獅子奮迅の大活躍。「自分の全てをコート上に置いてきたい」との言葉を体現した。

 チーム最長身208センチのセンターが、日本の泣きどころのゴール下に君臨。特にフル出場した後半は、NBAで活躍する213センチのマルッカネンと互角に戦い、ガードの河村との好連係で得点を量産した。ホーバス監督も「彼は野獣のようだった。世界トップのビッグマンにも負けずリバウンドが取れる。素晴らしい」と手放しで称賛した。

 米国の大学を出た後のNBA入りはかなわず、2017年から日本でプレー。「恩返し」との思いから今年2月に日本国籍を取得し「日本のバスケがどれだけ進化したのかを世界中に見せつけるチャンス」と意気込んでいただけに、格別な勝利の味となった。
(共同通信)