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来年のパリ五輪への出場権が懸かった29日のバスケットボールワールドカップ(W杯)のオーストラリア戦。日本代表は終始劣勢に立たされたが、沖縄アリーナに詰めかけた満員の観客からの歓声は絶えることはなかった。敗退はしたものの、選手たちの諦めないプレーに「感動した」などと声が上がった。31日から始まる順位決定戦へ向け「応援が鍵となる」などと意気込む人も。熱戦のかたわら、会場外では海外から観戦に訪れたファンによる交流会も催されるなど、各地でW杯は盛り上がりを見せた。
いとこ同士で観戦した松田理孝さん(16)=八重瀬町=は「負けたけど不思議と悔しいとは思わない。いい試合を見させてくれて感動の方が大きい」と楽しそうに語った。一緒に来た上地栄達さん(17)=同=も「渡辺(雄太)選手や(ジョシュ)ホーキンソン選手の熱い気持ちを楽しめた。代表はこれからもっと若い力が登場してさらに良いチームになると思う」と笑顔で話した。
「スリーポイントが入ったときの盛り上がりがすごい」と目を輝かすのは、うるま市から親子3人で観戦した新城琉希亜さん(12)。国際試合の生観戦は初めての経験だ。「みんなの応援が選手の力になっていたと思う。次も自分たちの応援が鍵となる。また応援したい」と意気込んだ。
(梅田正覚)
■ 奥武山ファンゾーンも善戦に拍手
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強豪オーストラリアと対戦する日本代表を応援しようと、那覇市の奥武山公園のファンゾーンにも29日、多くのファンが駆けつけ特設の大型モニターで観戦した。オーストラリアの高い壁の前に89―109と勝利することはできなかったものの、会場では日本代表の善戦をたたえ温かい拍手が送られた。
試合は終始リードを許す展開となったが、会場では日本の選手がシュートを入れるたびにあふれんばかりの歓声が上がり、ファンらは最後まで逆転を信じて声援を送り続けた。
大学職員の新垣真一郎さん(40)=那覇市=は「日本代表は格上の相手にも粘り強さを見せてくれた。順位決定戦もあるから頑張ってほしい」と、悔しさをにじませながら語った。
(玉寄光太)
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